卸売業
卸売業

取引先である中小小売販売店の売上の低迷、小売業者やメーカーにおける取引先の集約、メーカー直販の販売ルートの拡大など、中小卸売業にとっては非常に厳しい状況となってきています。
一方で、小売店やメーカーの悩みを解決する施策などにより、依然として成長しているクライアント様もいらっしゃいます。
これから起業するあなたには、是非ともその業界現状と、成長・衰退を決める要因を知って頂きたいと思います。
業界の現状を知る
CASE: 衣服・身の回り品の卸売業 ~販売額は前年比88%に~
● 事業所数 1万9,796事業所(前年比81%)
● 年間販売額 12兆4,266億2,400万円(前年比88%)
● 1事業所あたり 従業員数12人(前年比108%)
● 1事業所あたり 年間販売額6億2,773万円(前年比110%)
● 従業者1人あたり 年間販売額5,435万円(前年比101%)
(参照:経済産業省の「商業統計表(2007年)」)
卸売業の平均収支
~原価率72%~
数字はウソをつきません。
損益計算表(P/L)は一定期間(事業年度=1年間)にいくら儲かったかを教えてくれます。
経営上は、コストを抑えいかに経常利益を増やしていくかが重要となります。
変動費(原価) 原価率72% |
売上高 | |
固定費 (人件費、家賃、その他経費など) 人件費対売上高比率15.8% |
売上総利益 (粗利益) 売上高総利益率28% |
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経常利益 売上高経常利益率 -1.1% |
(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の卸売業の平均数値を抜粋)
卸売業の経営指標
~数字と情報を武器に、取引先小売店の販売支援を行いましょう~同業他社の経営指標と自社の数値を比較しましょう。
また、取り扱い商品(群)ごと、取引先ごとの数字も集計しましょう。
加えて、メーカーと小売店、双方への情報提供を強化しましょう。
これにより、例えば、中小小売店単独では把握できない商品動向などを伝えられ、取引先の売上拡大による自社の販売額アップを図ることが可能となります。
【収益性】 ・原価率72% ・人件費対売上高比率15.8% ・売上高経常利益率-1.1% |
【生産性】 ・従業者一人あたり売上高:3,619.2万円 ・従業者一人あたり人件費:430.2万円 |
【安全性】 ・自己資本比率:-13.2% |
※当ページの内容は大同生命社のページを参考としております。